ブラック企業を脱するために

働き方、考え方、ブラック企業の見分け方、感じたことを書き綴っていきます

継続力のなかったブラック企業

ブラック企業を脱するためにと題してブログを書き始めていますが、実際に私が勤めたブラック企業の特徴を書きながら、今現在「ブラック企業かも」と思いながら仕事をしている方が、自分の勤めている会社を見極める参考になれば非常に幸いである。

私が居た企業では、非常に悩ましかったことは「継続力」のないことであった。

継続力ならまだいいかもしれない。思い起こせば「実行力」すらなかった。
それはひとつは、変化することを拒絶しているかのように思えるときもあれば、「自分の決めたこと以外はできない」ということかもしれない。

会議で出た驚きの一言

とある会議で、働き手・お客様に対して提供した新しいサービスについて議題があがった際、参加している管理職のメンバーからも様々なアイデアが出たことがあった。

この時点では、管理職の中にも「会社を変えたい」と行動するメンバーも多く、会議での議論も一生懸命であった。

管理職を含む社員全てが「お客様に対して満足いただけるように〇〇をしよう」という決定がなされる際、その案は社長の一言で消えてしまったのだ。

 

「考えたところで、うちの会社は継続することが苦手だからやめとこう」

 

モチベーションを下げることは一級品

ブラック企業に勤めていたり、ブラックな上司の元で働いている方なら、誰しも思ったことがあるのではないか「この人は、人のモチベーションを下げることだけは、なぜこんなに上手いのだろうか」

当然その場にいた全ての管理職がドン引きである。

 

しかも、それは一回限りではない。
時には実施事項を確定しようという段階で「ちょっと出てくる」と、そのまま戻らなかったり。

別支店から来た管理職は、早朝5:00には家を出なければならないスケジュールで会議に参加し、結局は何も決まらずでは、当然会議に参加することに対しても気持ちが進まなくなれば「どうせ話しても無駄だろう」と考えることを避け始める。

そうして会社を去るメンバーも非常に多かったのだ。

 

自分で考えたサービスも同様に・・・

話が脱線してしまったが、結局会議で決定された事項は管理職責任で実施することになり、その際は乗り切ったのであるが、度々「自身で考えたプロジェクト」を一人で独断で進めることがある。

もちろんスタートはやる気満々なので「全て俺が管理する」と言い、常連のユーザー様等を巻き込むのであるが、もちろん自分のモチベーションも長続きしない。

結局は引継ぎもせずにサービスを放置してしまうので、常連のユーザー様も離れてしまう。挙句には「宣伝出来てるのか?」と、新入社員を捕まえて叱咤する。

 

何度かは、あまりに破天荒で無計画な行動に「もしかして、これは意図的にやっているのだろうか」と感じることすらあったのだが。。。

 

継続力がないことにより起きてしまっていたこと

様々な業務や思い付き、考えたことに対して基本的に継続できないというのは、社員ではなく社長自身だと、ほぼ全ての社員が悲しいことに理解していた環境だったのだが、本来指導側に居る人間が「継続できない」ことにより、大きな問題が発生していた。

まるでイソップ童話の「狼少年」のように、誰も社長のいうことに対しては「どうせ続かないんだから」と、取り組む意識が低くなってしまう。

良くないことに、それがユーザー様に対して出されているサービスであってもだ。

もちろん、お客様からしてみれば「ブラックな社長」も「苦労している社員」も関係ない。だから、お客様からしてみればサービスについてやり取りするスタッフが「ダメな社員」に移ってしまい、自社が提供するサービスへの信用が低下してしまう。

そうして、そのプロジェクトがいつの間にか形だけのものになってしまう。

 

さらに質の悪いことに、いきなり思い出したかのように「そういえば、あれはどうなっているのだ!」と癇癪を起してしまうことがあるのだ。
それに怯えて、社員は存在しているかも微妙なプロジェクトを、一応覚えていなければならないという事態が発生する。

 

何事も継続すれば。とは言えないが、少なくともやると言っている以上はユーザー様に対してサービスを提供しなければならない。それをできないのにやってしまうことで、ユーザー様と直接やり取りをする社員自身が、望んでもいないのに「ダメなスタッフだな」と判断されてしまうことがあるのだ。

 

継続力がないのに、色んなことを無鉄砲にやってしまい、働いている方が「忙しいのに、何が忙しいのか分からない」などと四苦八苦している環境は、少なからず存在するのではないだろうかと感じることがある。

持てないものは捨てるべき。
出来ないことはやらない。

 

だが、継続できないとなると。

などと、頭を悩ませていたものであります。